近年、男女問わず美容に関心の高い人が増えるとともに、美容外科で働きたいと考える看護師も増加傾向にある。
そんな美容外科の看護師は、比較的高収入であることをご存知だろうか。
直接、人の命に直結する医療行為はしていないにも関わらず、なぜ一般的な病院よりも給与水準が高いのかと疑問に思う人もいるだろう。
その理由の一つとして、美容外科が施している医療のほとんどが「自由診療」であることが挙げられる。
ちなみに自由診療とは、健康保険が適用されない診療のことだ。
患者は治療費の全額を自己負担することになり、一方で病院側は自由に料金を設定することができる。
美容外科で提供される施術の多くは、患者自身の容姿を美しくしたり、若返らせたりすることを目的としたものだ。
健康上、必ずしも必要な医療行為ではない。
そのため、保険診療よりも高額な料金設定ができる場合が多いのである。
高額な治療費を設定した上で患者を集めることができれば、当然ながら病院側の収入は大きくなる。
その一部が看護師の給与に反映されるため、美容外科の看護師の給与は一般的な病院よりも高くなる傾向があるといえる。
また、美容外科では、専門性の高い技術や知識が求められる点も給与が高くなる理由の一つだ。
美容外科の看護師は、医師の診療補助や手術の介助を行うだけでなく、レーザー機器の操作や美容施術のカウンセリングを行うこともある。
そのほか、医療用コスメ等の物販や指名頻度に応じてインセンティブを支払う現場もあり、頑張り次第で給与を増やせるケースもあるようだ。